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ヘルマンリクガメの簡単自作飼育ケージ~最初はこれで十分~

      2022/09/04

リクガメの自作ケージ完成図

リクガメを飼うとなったら一番最初に用意しなければならないもの、それは飼育ケージですね。もっともリクガメに限らず一番最初に飼育ケージを用意しなければならないのは、すべての生き物に共通なんですけど・・・

そんなツッコミは止めにして、私が準備したヘルマンリクガメの超簡単、超格安の自作飼育ケージの作り方をご紹介します。

自作ケージの資材調達はホームセンターと100円ショップ

リクガメの自作ケージ材料 超簡単・超格安の自作飼育ケージに必要な資材はご覧のとおりです。

ケージ本体となるプラスチックの衣装ケースとケージに敷く底材(肥料無添加のプランター用の土)はホームセンターで購入します。
衣装ケースは幅60cm以上、深さも確保できるものにしましょう。大体3,000円ぐらいです。
土も購入する量次第ですが大体1,000円ぐらい見ておけば間違いないでしょう。

リクガメの自作ケージ作成過程 飼育ケージのフタを作成するためのワイヤーネットとプラバンド(結束バンド)と穴空け用のキリは100円ショップで購入できます。3つで315円。
あと、フタを加工する際に大きめのカッターが必要になりますので、ご自宅に大きめのカッターが無い方は、これも100円ショップで購入しましょう。

通常販売している飼育ケージは底材となる土などは当然含まれませんから、ケージ単体で考えると必要となる費用は3,500円以下と超格安です。

自作ケージは超簡単

さあ、それでは早速飼育ケージの自作に取り掛かりましょう。
一番最初にするのがフタの加工。これが一番面倒ですが、自作するのはハッキリ言って、このフタだけと言っても過言じゃありません。

リクガメの自作ケージ作成過程手順としては、衣装ケースのフタの上に100円ショップで購入したワイヤーネットを乗せ、ワイヤーネットよりひと回り小さくなるように大きめのカッターで切り取ります。
コツはワイヤーネットより小さくフタを切り取ることです。ワイヤーネットがフタに乗るようにすることで、後で楽にフタとワイヤーネットを括り付けることができるのと、フタの強度が一定以上保たれます。

このフタを切り取るのが結構な力作業になるので、カッターは必ず刃が丈夫で、力を入れやすい大きなカッターを使いましょう。

一気にカットするのではなく、定規のようなものをガイドにして少しづつカッターで切り込みを入れつつ、一定程度まで切り込むことが出来たら、型抜きするような感じで完全な切り込みとなるようにするのがベストです。
焦らずに何度も何度もカッターで切り込みをなぞり、切り込みを深くしていくというふうにします。

リクガメの自作ケージ作成過程 フタが切り取れたら、ワイヤーネットを上に乗せて適当な場所にキリで穴を開けていきます。穴の大きさは結束バンドが通る大きさにして下さい。

穴を開けたら画像のようにワイヤーネットとフタを結束バンドでとめていきます。
この時、最初は少し緩めの仮止めとし、すべての穴で仮止めをした後にフタとワイヤーネットのズレを確認しながら、バンドを締めていき、本締めするようにします。

リクガメの自作ケージ作成過程 穴の位置とワイヤーネットの枠の大きさが、我々素人ではどうしても、まちまちになってしまうのでイキナリ本締めしないようにするのがコツですね。

こちらがフタの加工が終了した状態。
ワイヤーネットの取り付けは、あくまで通気性の確保という観点のみですから、ワイヤーネットの大きさとキッチリ合わせる必要はありません。
屋外に設置するのであれば、あえてフタを切り取る部分を小さくして、雨よけになるようにしてもいいでしょう。
ただし、リクガメの飼育ケージには通気性が必須ですから、なるべくなら切り取る部分は大きく取りたいものです。また、近くの100円ショップにおいてあるワイヤーネットが小さいサイズしかなければ、フタの切り取り部分を2つにするとか、ワイヤーネット自体を結束バンドで繋げて大きなサイズとするなどして、柔軟に対応しましょう。

リクガメの自作ケージ作成過程最後の加工はケージの底に水抜け用の穴を開けることです。
これは、自作ケージに降り込んできた雨がケージ内で溜まらないようにするためのもので、飼育ケージを屋内に置く場合には必要ありません。

また、屋外に置く場合でもアパートやマンションのベランダなど、それなりに雨がダイレクトに降り込ないような場所であれば、必要のない加工といっていいでしょう。

リクガメの自作ケージ作成過程 ちなみにこの穴を開ける加工をしなければ、そのままミズガメの飼育ケージとなります。
思った以上に大きくなってしまうミドリガメやイシガメ、クサガメなどの飼育ケージとして、また、土を入れたプラケースを中に設置して水を溜めておけば、カブトニオイガメやオオアタマヒメニオイガメ、ドロガメなど、小型のカメの繁殖用ケージとしても活用できます。

最後は、フタとワイヤーネットを括り付けた結束バンドの余り部分をカッターでカットすれば超簡単・超格安の飼育ケージの出来上がりです。

自作飼育ケージに土を入れ、タンポポなどを植えれば完璧!

リクガメの自作ケージ完成図 自作飼育ケージの仕上げは、買ってきた土を入れましょう。ヘルマンリクガメやギリシャリクガメなどの地中海リクガメ属たちには、適度な湿度が必要です。
飼育ケージが多少重くなって持ち運びに力を要しますが、最低でも10cmの厚み程度は土を敷くようにしましょう。
仕上げは公園などで捕ってきたタンポポやクローバーを中に植え込めば完璧です。あと忘れてはイケナイのがリクガメのシェルターです。私はリクガメがやって来た時のダンボールの箱をシェルターとして利用していました。

飼育ケージはベランダに!

さあ、リクガメ用の飼育ケージを自作したら、あとは設置場所の決定です。
リクガメに紫外線が重要なのは、リクガメの飼育を少しでも学んだことがある人ならあたりまえのことです。紫外線ランプも高性能なものが随分と安くなっていますが、太陽の紫外線に勝るものは無いというのは、誰もが認めることでしょう。

リクガメの自作ケージ完成図 既に気が付いている人もいるかと思いますが、今回の自作飼育ケージは紫外線ランプや保温ランプを設置する仕組みがありません。あくまで、屋外の太陽の光が降り注ぐ場所に設置することを前提としているのです。
アパートやマンションにお住まいの方は、是非とも飼育ケージは太陽の光が降り注ぐベランダに設置しましょう。
(一軒家で庭のあるお家の方は、東京の自宅に戻ってきから私が実施している庭での完全屋外飼育をお勧めします。)

飼育ケージをベランダなどの屋外に設置する場合、日本の緯度経度とほぼ同じ地域を生息地域としているヒガシヘルマンリクガメの場合は、昼夜関係なく屋外に出しっぱなしで問題ありません。他のリクガメの場合は夜になったら飼育ケージごと部屋へ取り込むようにして下さいね。

それでも保温ランプと紫外線ランプを付けるためには

そうは言っても誰もがベランダに飼育ケージを設置できるとは限りませんね。なので、ここからは他の人がやっている方法をご紹介します。

これまた簡単なのですが、厚さ1cm程度、幅10cm程度の板をホームセンターで購入してきて、板が立つような形にして、ケージのフタに乗るように釘を使って四角い枠を作ります。(ちょうど、板の幅が作った枠の高さになるような感じです。)それをケージのフタの上に乗せ、その枠にクリップ式の保温ランプや紫外線ランプを取り付ければいいのです。
具体的には「かめ太飼育記の飼育ケージ」のページが参考になります。

メーカーの爬虫類専用ケージは本当に色々と工夫されていて使い易さは抜群ですし、見栄えも衣装ケースを使った自作ケージとは雲泥の差です。また、衣装ケースを利用した自作飼育ケージは、太陽の紫外線などで2~3年でプラスチックが劣化して割れやすくなってしまいます。
最終的には、みどり商会のケースバイケースなど専用の飼育ケージにするのが良いと思いますが、まずは保温ランプと紫外線ランプなど、リクガメ飼育に必須なモノを揃えましょう。専用ケージを購入するお金が溜まるまで、簡単自作飼育ケージを使っていけば、飼い始める時の飼育用品代というハードルを少しでも低くできると思いますよ。

<参考>

■超簡単・超格安に使った衣装ケース(丈夫な衣装ケース)
収納ボックス NCボックス NC#75

■最後は専用の飼育ケージで・・・リクガメには90cmサイズ
(超大型)みどり商会 ケースバイケース90L 

■クランプランプソケット
GEX エキゾテラ クリップスタンド グロースタンド(口金E26)

■UVA・UVB波長の熱源
パワーサンUV 100W


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