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ヘルマンリクガメの冬眠明けの処置

      2016/02/02

ヒガシヘルマンリクガメは日本向きのリクガメ

今更ながらですが、我が家に居るにはヒガシヘルマンリクガメです。
ヘルマンリクガメについての詳細なご紹介は別な機会にご紹介しますが、ヘルマンリクガメにはニシヘルマンリクガメとヒガシへルマンリクガメの2亜種が存在します。
ニシヘルマンリクガメとヒガシヘルマンリクガメには、甲羅の紋様の濃さなど異なる点はいくつかありますが、最も私が重視しているのは「低温への耐性」「冬眠の可否」です。
この二つの点は、そのまま「庭での放し飼いの可否」に繋がることになります。

冬眠明けのヒガシヘルマンリクガメ そして、その棲息域の違いから、ニシヘルマンリクガメは通年保温が必要であり、冬眠しない種であるのに対し、ヒガシヘルマンリクガメは、少なくとも私が住んでいる東京圏では、通年無保温での飼育が可能で冬眠もする種です。
多くのリクガメの飼育にあたっては、ほぼ通年の保温が不可避ですが、無保温でも飼育が可能であること、冬眠が可能な種であることを考えると日本向きのリクガメのひとつであると考えています。

では、庭にて放し飼いをしている我が家のヒガシヘルマンリクガメの冬眠明けの様子をご紹介します。

今年も冬眠期間は約4ヶ月

低温への耐性と冬眠が可能という点から、我が家では自宅庭での放し飼いという飼育方法を取っていますが、それなりに気は使っています。
リクガメに限らず、カメを冬眠させる時に注意しなければならないのは、冬眠に入る時と冬眠から覚める時です。特に、自らの体の機能を休眠させる冬眠の期間と冬眠からの目覚める時には、その様子を注意深く見ています。

我が家のヒガシヘルマンリクガメが、屋外での冬眠で冬越ししたのは今年で2回目。一度目も同じですが、ほぼ11月下旬ぐらいから土の中に潜り、3月末ぐらいの暖かい日に起こすようにしています。
その期間は概ね4ヶ月、一年12ヶ月のうちの3分の1ぐらいの期間です。

冬眠に入る時には自然に任せていますが、冬眠から目覚める時は別だと思っています。
冬眠という体の機能を休眠状態にしている期間(時間)は長くなればなるほどリスクが伴うと考えているので、日中の温度が暖かくなる頃、ちょうど桜が咲く頃には、冬眠から目覚めていない個体は起こすようにしています
。冬眠から目覚める時も自然に任せればいいのかもしれませんが、やっぱり冬眠明けはちょっと怖いですからね。早めに目覚めている個体は別にして、もう起こしても大丈夫と思える時期で自分がしっかりと見てあげられる日を選んで起こしています。

冬眠開けの処置

冬眠から起こす時は、桜が咲く頃に起こすといっても、それなりに考えた日を選びます。
具体的には、起こそうとする日の天気が晴れで暖かいことはもちろんですが、週間天気予報を見て、2~3日、雨の予報がない週末です。

D1000063今年でいうと3月29日(日)に起こしました。
当日は気持ちよく晴れた日で、日向にいればTシャツでも大丈夫といった日。
既にオスのヘルマンリクガメは早々に冬眠から起き出していて、やっと芽が出始めたクローバーなどをバリバリ食べていましたので問題ありません。

この日は、まだ冬眠しているメスの2匹を起こすことにしました。

まず起こす時間帯は午前10時過ぎ。
起こした直後も十分に日が当たり、夕方まで太陽の光で体を温めておける時間帯です。

ヘルマンリクガメ達が冬眠する場所は昨年と同じ場所で、春先や晩秋などの寒い日の夜にも同じ場所で土に軽く潜っていたりする場所です。多分、一番落ち着ける場所なんでしょう。
その場所の土を掘り返すと、案の定、ヘルマンリクガメ達が潜っておりました。大体、土の表面から2~3cmぐらいに甲羅のてっぺんがあるといった状態ですので、それほど深く潜っているわけではありません。

D1000064ヘルマンリクガメは冬眠している際も外気温によって深く潜ったり、地表近くにいたりと、土の中でも動いているらしいので、春先の3月下旬頃は地表近くまで出てきているようです。
土の中から掘り出したヘルマンリクガメを冬眠から目覚めさせる方法として、私は温浴をさせる方法を取っています。

「太陽の日差しの下に出し、自然に体が温まるようにしヘルマンリクガメが目を覚ますの待つ」、という方法を取られる方もいらっしゃるようです。

私の場合は、冬眠明け直後のリクガメには水分補給が必要なこと、水分補給と同時に冬眠中に貯まったリクガメの尿を出させること、冬眠明けの体力回復を促進させるビタミン類を摂取させること、を目的として、温浴で目覚めさせる方法にしています。
具体的には、古いプラケースにお湯を張り、ネクトンレップというビタミン類を含めた総合栄養補助剤を溶かし、そこでヘルマンリクガメに温浴してもらうという方法です。

D1000066_3お湯の深さはヘルマンリクガメが溺れない深さにするのは当然ですが、プラケースを多少斜めにしてヘルマンリクガメの腰?の位置より下はお湯の中にどっぷり浸かり、体全体が温まるようにします。

こうすると5分もしないうちにヘルマンリクガメは目を覚まし、足を動かし始め、自分が浸かっているお湯を飲んでくれます。
お湯には各種ビタミン類が入った総合栄養剤であるネクトン-REPを溶かしてありますので、これで冬眠明けの水分補給と栄養補給を同時にしてもらうという寸法です。

温浴の時間は大体20分ぐらい。
ヘルマンリクガメは目を覚まし、体が温まってくると、プラケース内でガシガシと手足を動かし出しますので、そうなったらプラケースから出して手拭いで体の水気を十分に拭き取ります。水気を拭き取ってあげないと折角暖めた体が冷えてしまいますので注意が必要です。
D1000065水分を拭き取った後は庭の日向となっている場所にそっと戻し、目の前にはタンポポやクローバー(シロツメクサ)の葉を置いておきます。
甲羅に引っ込めていた首を出し、目の前のエサをゆっくりとした動作ですが、一口食べてくれれば一安心です。

まだ眠っているヘルマンリクガメも同じ行程を踏んで冬眠から起こしてあげて、その後はヘルマンリクガメ達が動き出したり、エサをもっと食べてくれたりといった様子を春の陽だまりのなか、のんびりと眺めながらホッコリとした休日を過ごすのです。

<参考>ネクトン-REP

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