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ベルツノガエルの新たな定説?!

      2016/02/04

ベルツノガエルの雌雄判別法

ベルツノガエルやクランウェルツノガエルなどの雌雄判別法には「鳴いたらオス」という定説があります。ヒョウモントカゲモドキやカメなどのように「尾の付け根」や「尾の長さ」といった体のある部分の特徴を捉えて雌雄を判別するという方法と異なり、「鳴くかどうか」ということがツノガエルの明確な雌雄判別方法になっています。

もう立派な大人ガエルのはず

成長したベルツノガエル 我が家のベルツノガエルが昨年7月にやって来て早や9ヶ月が経過し、ご覧の頂けるように、サイズ的にも体長7cmを超えた立派な体つきになっています。画像は、飼育ケースの掃除のために小プラケースに退避している姿ですが、もう小プラケース一杯の横幅を持つような体格となっています。
カエルの体格と性成熟とは別ではあると思いますが、そこそこのサイズでもありますし、オタマからカエルへ変態後、それなりの期間が経過していますので、もう立派な大人ガエルの仲間入りをしているはずです
にもかかわず、今まで我が家のベルツノガエルは鳴いたことが無かったのですっかりメスだと思っておりました

ベルツノガエルが、なっ、鳴いた!

今朝方、少々早めに目が覚めたので、コーヒーを飲みながら「設置した掲示板の設定ファイルを確認してみるか・・」とテーブルに着き、ふと、ベルツノガエルを眺めると・・・

ベルツノガエルが鳴く 「ギュワ、ギュワ!」

なっ、なんとっ、ベルツノガエルがノドを膨らませて鳴いたのですっ!
鳴き声を聞いたのも初めてですし、鳴いている姿を見たのも初めてです!
初めて鳴くところを目撃して解ったのですが、カエルはノドを膨らませる時の吸気で鳴くんです。よくマンガなどに描いてあるように口を開けノドを膨らませて鳴くのではなく、口を閉じた状態でノドを膨らませて鳴くんです。
つまり、ノドを膨らませて溜め込んだ空気を出す(呼気)ことで鳴くのではなく、ノドを膨らませる瞬間、ノドに空気を溜め込む瞬間の吸気で音を出しているのです。そしてあくまで私の憶測ですが、その吸気は鼻から瞬間的に入ってくる空気で、ノドというか、カエルの口腔上部付近から音が出るんだと思います。
上手く説明できないのですが、我々人間もツノガエルの鳴き方をマネできます
口腔上部に舌をピッタリとつけて口を閉じてみて下さい。そして、口腔上部にピッタリとつけた舌を、ノドを膨らませるようにして、下方向に瞬間的に離してみて下さい。
どうですか?ちょうど「ノドち●こ」の奥というか、上あたりというか、鼻の穴とつながっているノドの奥あたりで瞬間的に鼻から入ってくる空気で「グゥッ、グウッ」と音を出すことが出来ませんか?!
どうもベルツノガエルは、このようにして口を閉じたままノドを膨らませ、その時の鼻からの吸気で口腔内の皮膚?(粘膜)を震わせて音を出している(鳴いている)ようです。

カエルは交尾可能な時期を本能で知る?!

他のベルツノガエルのサイトを拝見していると、だいたいオタマジャクシからカエルに変態後4~5ヶ月ぐらい経てば、オスなら鳴いているようでした。ですから、すっかり我が家のベルツノガエルはメスだと思っていたのですが、変態後9ヶ月も経ってから「鳴く」というのはどういうことなんでしょう。

オスのカエルが鳴くというのは基本的にメイティングコール。すなわりメスを呼ぶために鳴くわけです。雨が降る時にカエルが鳴く、というのも同じですよね。雨という水分が十分にあることを感じ取って、タマゴが乾燥しないタイミングを知り、交尾するためにメスを呼ぶ。つまり、交尾が可能な季節やタイミングを本能で感じとって「鳴く」のではないでしょうか。

ベルツノガエルの新たな定説?!

未だ見ぬメスを想うベルツノガエル 我が家のベルツノガエルがベビーでやって来たのは昨年の夏ですから、ある程度成長して「鳴ける」ぐらいになった時には秋、そして関東より気温の低いマロニエの地ですから秋冬といってもいいかもしれません。寒い冬に向かってまっしぐらの時期ですから、カエルにとって交尾に適した時期、とはとても感じることができなかったのでしょう。
そうやって考えますと、今までジッとメスを呼ぶことを我慢していたオスのベルツノガエルが、春の訪れを感じさせる今の時期にやっと「鳴き始める」というのも納得できます。

「鳴いたらオス」というツノガエルの雌雄判別法は明確な定説です。
それを補足する形になるかもしれませんが、
「ツノガエルが初めて春を迎えても鳴かなかったらメス」(変態後1ヶ月程度のベビーは除く)
ということをツノガエル雌雄判別法の新たな定説として提唱できるのではないでしょうか。

春を迎えた我が家のベルツノガエルは、飼育ケースの壁の向こうに、未だ見ぬメスガエルへの想いを馳せているようです。


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