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実録はじめの一歩(ピチピチ作戦成功!)

      2016/02/04

週末を乗り越えるために

食の細い我が家のクランウェルツノガエルですが、水位、温度設定、水滴による皮膚への刺激と、思いつく対策を施すことで、先日、見事にメダカを自ら食べてくれました。あれから2日が経った今日、週末には東京に戻るので出来れば食べて欲しいと給餌にチャレンジです。
考えてみれば、クランウェルツノガエルが到着してから、仕事が立て込んでいて東京の自宅に戻っていません。今回、初めて丸々2日の間、クランウェルツノガエルの様子を見ることができなくなります。

まずはサイクルの確立を

今までの給餌でピンセットによる給餌は成功していません。
ピンセットから餌を食べてくれるようになれば、メダカの他にも乾燥イトミミズ クリル 、水分を含ませたレプトミン など、ツノガエルのベビーに与えられる餌のバリエーションが増えるので、何とかピンセットから食べるようになって欲しいのですが、今回は、はなからピンセットでの給餌はしませんでした。
人間もカエルも同じことで、まずは食べてもらうこと。次にキチンと排泄してもらうこと。
本当は、ピンセット給餌でバリエーション豊かな餌にカルシウムパウダー などのサプリを添加して、丈夫な体作りをしたいところですが、死んでしまっては元も子もありません。
「食と排泄」という生き物の基本サイクルを確立するのを今は第一に考えていきたいと思っています。

■ピチピチ作戦、成功!

クランウェルツノガエル 先日よりクランウェルツノガエルの飼育ゲージの水位は少し増やしてあり、また温度も26度~28度に設定しています。瞳孔を小さくし、やはり寝ているようなクランウェルツノガエルに、メダカを与える前の儀式である、皮膚への刺激(水滴を2~3滴、指先を使って上からたらす)を施します。
5分ほど待ってから、メダカを弱らせないよう、尾っぽの部分をピンセットで掴んで口先1cmぐらいのところへ置いておきます。
少し水位がありますし、メダカも弱らせないようにしているので、しばらくするとメダカがクランウェルツノガエルの目の前でピチピチと!
パクッ!成功です!
今日は上手にメダカを捕らえてくれました。これで週末の不在も一安心です。

温度と湿度と餌の動き

我が家のクランウェルツノガエルに限らず、カエルの拒食というのはよくある事のようですが、いったい何が原因なんでしょうか。原因の第一として考えられるのは、環境の変化なんでしょう。
いわゆる”ストレス”というヤツです。
カエルを落ち着かせる方法というのは色々あると思いますが、やっぱり「隠れる場所を作る。」か「照明をつけず薄暗くする。」ということなんでしょうね。カエルが持っている「生命の危険から身を守る」という本能を満足させてあげればいいんじゃないかと思っています。
ですから、飼育ゲージのフタを開けてピンセットで摘んだ餌を、上から覗き込みながら与えようとする行為そのものが、慣れていないカエルのストレスになっていると思われます。

第二に、やっぱり活性の問題もあるでしょう。
釣りをしている方ならご理解頂けると思いますが、やっぱり水温が低い時よりも、ある程度水温が上がった時の方が魚の活性が上がり、釣果にも恵まれます。もちろん、水温ばかりが”魚の食い”に直結する訳ではないのですが、大まかに言えば、低い水温よりも水温が上がっている方が魚の活性は高くなります。
室内温室を導入 していれば別ですが、ヒーターで保温しているとは言え、まだまだ寒いですからカエルは背中側から冷えてしまう可能性大です。また、今の時期、空気が乾燥していて湿度がどうしても低くなるというのもあります。
水位を上げて体を温める面積を増やし、霧吹きや水滴を垂らすことで湿度の確保と皮膚への刺激を与えれば、カエルの活性もあがるのではないでしょうか。

あとは、餌の動きでしょうか。
カエルは「大きさと動き」を重視して、食べ物かどうか判断していると言われます。
カエルを飼うことが容易になった理由の一つとして活コオロギ を簡単に入手できるようになったということも大きな要因だと言われるぐらい、カエルの餌には「動き」が不可欠です。
「上から覗き込むようにして餌を目の前に持っていく」という行為も、かなり影響していると思いますが、そういったストレスを感じさせない状況で自ら動いてくれる餌はコオロギかメダカ、あるいは餌金などの活餌しかないと思います。

ストレスを与えない情況下で、温度と湿度を確保し、自然な動きをする餌を与える。

どうやら、これがカエルの拒食解消の糸口を探るキーワードのような気がしております。
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルに限らず、カエル飼育の基本と言われるかもしれませんが、やっぱり何かにつまずいた時には何をするにも基本に忠実であることが大事なんですね。

   ⇒ 実録はじめの一歩(まずは一段落)


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