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実録はじめの一歩(プラケースとアルミホイル作戦)

      2016/02/04

さあ、飼育ゲージをセットしましょう

飼育用品も一通り揃って、ベルツノガエルやクランウェルツノガエルなどの生体も到着したら飼育ゲージをセットしましょう。もちろん、あなたの大事なツノガエルが到着する前に飼育ゲージのセッティングをしてもかまいません。ただ、長旅で疲れたツノガエル君を落ち着かせてあげるためにも、半日程度はプラカップに入った状態のまま静かにしておいてあげて下さい。そして、ツノガエルを落ち着かせている間に新鮮な水で、飼育ゲージのセッティングをしてあげましょう。

最初は「水張り飼育」か「ウールマット飼育」で

ツノガエルを初めて飼う方は、多くの場合、ベビーを購入して飼いはじめるのが多いと思いますので、当初の飼育環境は「水張り飼育」か「ウールマット飼育」が管理がしやすいと思います。「水張り飼育」や「ウールマット飼育」など、ベルツノガエルの基本的な飼い方は、「ツノガエルを飼う<はじめの一歩:パート2>」に記載しておりますので、今回は割愛させて頂きます。

相性悪し?プラケースとパネルヒーター

実録はじめの一歩<飼育用品の品定め・その3:飼育ゲージ>」で爬虫類・両生類飼育用のガラステラリウムケージであるグラステラリウムを絶賛しておきながら、新たな同居人であるクランウェルツノガエルのベビーに用意した飼育ゲージは100円ショップのプラケースです。
「おかしいじゃないか!」と言わないで下さい。やっぱり最初は、特にベビーはプラケースで十分だし、管理もしやすいんです。上記の「はじめの一歩:パート2」でも記載しているとおり、自分の飼育スタイルがキチンと決まった後にグラステラリウムSなどの、次のステップの飼育ゲージを検討していけばいいと思います。
ただ、プラケースを使う場合、ちょっとした問題に直面してしまうのです。

クランウェルツノガエルの飼育ケース これが問題の画像です。(ウールマットにウィーロモスの切れ端が残っているのは私の怠慢です。見逃して下さい。もちろん、後でキレイにしてあげるつもりです。)
どうですか?プラケースの四隅の肢のおかげで、マルチパネルヒーターとプラケースの底が離れてしまっていますよね。この「友達以上、恋人未満」みたいな微妙な距離のおかげで、パネルヒーターの熱伝導効率が非常に悪くなってしまうのです。
また、「空気」というとても流動しやすいモノを暖めている状態ですので、ヒーターとプラケースの間の空気が何かの拍子で流れてしまったり、冬季における低い室温とのバランスで空気対流が起こると、ヒーターと飼育ゲージの間に流れ込んできた新しい空気を暖めようとしてヒーターが作動してしまうはずなのです。つまり、必要以上に飼育ゲージを暖める結果になる可能性があるということです。(電気代もばかにできないです。)
設定温度の調節機能がない「ぴたり適温」だと、この微妙な距離のおかげで私の赴任地のような冬のアベレージ気温がマイナス5度程度になってしまう地域では保温力に心配が出てきます。逆に「マルチパネルヒーター」で少々高めの温度設定をしてしまうと飼育ゲージの暖めすぎという問題が発生してしまいます。

アルミホイルがキューピット?!

「友達以上、恋人未満」な距離を持つプラケースとパネルヒーターの間に入ってキューピッド役をしてくれるのが、あなたの台所にあるアルミホイルなのです。さあ、二人の距離を取り除くアルミホイル作戦の実行です。
まずはアルミホイルを1メートルほど引き出して下さい。そして、プラケースの底のサイズにあわせてザックリと(これ肝です!)、あくまでザックリと折り畳んで下さい。決してキッチリと折り畳んでアルミホイルの板のようにしないで下さい
ザックリと折り畳んだアルミホイルをパネルヒーターの上に置き、その上からプラケースを圧着するような感じで乗せてみて下さい。
クランウェルツノガエルと飼育ケース どうですか?プラケースとパネルヒーターにあった微妙な距離をアルミホイルがキッチリと埋めて、二つをピッタリと密着させてくれるようになったはずです。
これでヒーターからの想い(熱)もプラケースへキッチリと伝わり、プラケースもヒーターの想い(熱)に応えて、暖められた自分の想い(熱)をヒーターにかえしてあげることが出来るようになります。

クランウェルツノガエルの飼育ケース キューピット役のアルミホイルは、ご覧のように「ひしゃげた姿」になってしまいますが、この「ひしゃげた姿」になることでプラケースとパネルヒーターを密着させ、お互いの想い(熱)がキチンと伝わるようにしてくれるのです。キューピットが身を呈してあげることで、プラケースとパネルヒーターの二人は、どちらかが必要以上に熱をあげることもなく、これからも仲良く暮らすことができるのです。


追記:アルミホイル作戦はツノガエルの飼育だけでなく、ヒョウモントカゲモドキやカメなど、パネルヒーターを使って飼育ゲージを下から保温するには非常に有効な手段です。

今、お持ちのパネルヒーターの保温力では心もとないと感じられている方、特にヒーターよりも飼育ゲージの底の面積が大きい方は、ゲージの底、全面にアルミホイルが敷いてあるような状態にしてみて下さい。今までよりも保温力がアップすると思いますし、適度な温度勾配も作り上げることが出来るようになると思います。
ちなみに、アルミホイル作戦は東京のヒョウモントカゲモドキの飼育ゲージを効率的に暖めるために思いついたモノで、私なりに効果は実証済みの作戦です。

   ⇒ 実録はじめの一歩(初ウンチと食欲と・・・)

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