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オタマジャクシ上陸に向けたセッティング

      2016/02/14

オタマジャクシの上陸向けセッティング

クランウェルツノガエルのオタマジャクシが、カエルへと変貌していく過程については、「オタマジャクシ成長の全過程!」に記載しましたが、別途記載させて頂く事としていた、オタマジャクシの上陸向けセッティングについて、ご紹介させて頂きます。

ツノガエルのオタマジャクシについては、両方の前足が出てきた段階で、通常のツノガエルを飼育するスタイルの一つである「水張り飼育」の環境を整え、尾っぽが完全に吸収されるのを待つという形で問題ありません。
しかし、私のようにオタマジャクシの前足が出てきた当日に、数日間、外出しなければならなくなってしまう方のひとつ参考事例にはなるのではないかと思います。

準備したモノと実際のセッティング

オタマジャクシ上陸用のセッティングと言っても、それほど大仰なものではなく、単純に水の部分と陸の部分を整えることができ、変態途中のツノガエルが溺れることのないように、陸上部分に這い上がれ易くしただけに過ぎません。

まず、準備したものは水部分と陸上部分を作ることの出来るサイズを持った飼育ケージと観賞魚用の濾過に使うウールマット、それにウールマットを押さえる小石だけです。
D1010029オタマジャクシの飼育には、100円ショップで販売している小さなプラケースを使っておりましたので、上陸用の飼育ケージには得意の20cmキューブ水槽 (自宅で空きとなっていたもの)を使いました。
準備した20cmキューブ水槽に一番価格の安い底面濾過用のウールマットを半袋分ほどを敷くことで陸上部分を作ります。
また、陸上部分となるウールマットを安定させるために、どこにでもある小石をウールマットの上に乗せました。

D1010027次に、どのくらいの量の水を入れるべきか、私なりに少々考えたのですが、ツノガエルのオタマジャクシが水に浮かんだ際、簡単に陸上部分に上がれるようにと、陸上部分を形成しているウールマットの上面がヒタヒタになるぐらいの量としました。
ツノガエルのオタマジャクシが、どこまでこの上陸用に整えた環境を理解し、活用してくれるかは全く分かりませんでしたし、水の深さもツノガエルのオタマジャクシの背中が浸る程度でも良かったのかも知れません。

ツノガエルオタマもご満悦?

D1010021_1ただ、実際にオタマを上陸用にセッティングした飼育ケージに入れてみると、ちょっと水深が深いかなとも思いましたが、ウールマットの陸上部分に前足をかける形で体勢を安定させてご満悦の様子です。泳ぎが下手で溺れてしまうことさえあるツノガエルですが、さすがに溺れないような本能は働くだろうと、この上陸用の環境で3日間の外出を乗り切ることとしました。

D1010009 こちらはオタマジャクシ上陸用にセッティングした飼育ケージを上から見た図です。
新年が明けたばかりの1月早々という時期ですので、ご覧のとおり、保温器具には温度設定が可能なマルチパネルヒーター を使い、ヒーターの熱伝導効率を上げるため、飼育ケージとパネルヒーターの間にはアルミホイルを配置してあります。

正しい姿は毎日観察、毎日水深調整?!

本来ならば、外出することなく、オタマジャクシがカエルに変態する様を毎日観察し、水の深さを調節していくというのが正しい姿だとは思いますが、この様な上陸用のセッティングを施すことで、上陸間際のオタマジャクシに後ろ髪を引かれながら旅行に出かけ、帰ってきた折には、無事、オタマジャクシがカエルへと変態を済ませた姿を確認できたことは一つの事実です。
ツノガエルのオタマジャクシ飼育を考えながらも、飼育中の外出を心配されている方には、参考事例の一つとしてご覧頂ければと思います。


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