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ベルツノガエルの簡易テラリウム製作

      2016/02/14

ベルツノガエルの飼育ケージを大掃除

我が家でのベルツノガエルの飼育環境は、20cmキューブ水槽と小型水中モーターフィルターに抗火石という加工しやすい一種の軽石、焼赤玉土を使って、ちょっとしたテラリウムにしています。具体的な製作方法は、「ベルツノガエルのレイアウト材料と仕掛け」に記載させて頂きましたが、当時は解説用の画像がなく、文章だけの説明でした。
今回、交通事故の関係でお休みを頂き、ちょっと時間が取れましたのでベルツノガエルの飼育ケージを大掃除したので、ベルツノガエルの飼育ケージの構造を画像を含めて紹介させて頂きます。

簡易テラリウム水槽の完成イメージ

Nec_0524_1  こちらが大掃除の終わったベルツノガエルの飼育ケージです。ケージ背後に配したレイアウト用の岩(これが抗火石)の穴から水が出ているのがお分かり頂けますでしょうか。
飼育ケージに厚めに敷いた焼赤玉土に隠れ、抗火石の下に組み込んだ小型水中モーターにて飼育ケージ内の水を循環させているといった構造です。

今回は、小型水中モーターフィルターの配線も隠れるよう抗火石の加工も致しましたので、その加工の容易さも画像でご紹介できます。

まずは飼育ケージ内のモノを別の容器へ

Nec_0526_1 まずは、ベルツノガエルの飼育ケージに敷いてある焼赤玉土を取り除いていきます。
左の画像は、半分ほど焼赤玉土を取り除いた際に側面から撮ったものですが、レイアウト用の抗火石の下に配置してある小型水中モーターフィルターが確認できると思います。Nec_0527
焼赤玉土を全てプラスチックのバットに移し、抗火石で作成したレイアウト岩や小型水中モーターフィルターなども取り出します。

レイアウト用の岩に最適な抗火石

Nec_0550 こちらはベルツノガエルの飼育ケージから取り出したレイアウト用の岩である抗火石です。
岩の上部には、ドライバーで空けた飼育水を排出する穴があるのがご確認頂けると思います。
また、この岩の形も最初からこういった形になっていたわけではなく、普通の丸い形をした原石をドライバーを使って削り込み、作成したモノです。

Nec_0549 こちらは背後から見たレイアウト用の岩です。
この背後の断面は、信じられないかもしれませんが、普通の木工用のノコギリで抗火石を切ったのです。普通の木工用のノコギリで切ることの出来る岩、それが抗火石なのです。
飼育ケージ正面の見える部分については、ドライバーを使って、形を整え、表面を荒削りにすることで自然な造形を作り出し、飼育ケージの背後や側面にあたる部分は、ノコギリで垂直な面を作ることできるのです。

Nec_0548 そしてノコギリで平面を作成できるという利点は、レイアウト用の岩の下に小型水中モーターフィルターを配置する際に絶大なる威力を発揮します。
こんどの画像は抗火石の底面を写したものです。
岩の右側に穴が開いており、濾過用のウールマットで隙間を埋めていた跡がご確認頂けると思います。
これが小型水中モーターフィルターに接続したビニールパイプを差し込む部分になっています。

抗火石と小型水中モーターフィルターの接続

抗火石の底面の穴は、小型水中モーターフィルターに接続したビニールパイプが入り易いように、ドライバーを使って穴を空けた後、ドライバーを穴に突っ込んでグルグルと回すようにして、やや大きめの穴を開けておきます。また、小型水中モーターフィルターにはホームセンターで購入したビニールパイプを抗火石内部に納まる長さにカットし、接続しておきます。
Nec_0544 Nec_0547

Nec_0543 次に、大きめに空けた抗火石の穴と小型水中モーターフィルターに接続したビニールパイプの隙間を埋めるように底面式フィルター用のウールマットをカットして、中央に穴を空け、抗火石に空けた穴に、やや押し込めるような形でビニールパイプを抗火石の中へ入れ込みます。

この抗火石の穴とビニールパイプの間にカットしたウールマットを詰めるというのが、ちょっとしたポイントです。抗火石の穴とパイプの隙間が埋まっていないと、上手い抗火石の穴とパイプの隙間が埋まっていないと、上手い具合に岩の上部に空けた穴から水が排出されなくなってしまいます。

Nec_0541そして、抗火石の底面にしっかりと小型水中モーターを押し込んでいくと、画像のように、抗火石と小型水中モーターフィルターを一体化することができます。
このように一体化させてしまえば、簡単に飼育ケージ内に設置できる状態になりますので、飼育ケージの背面でも側面でも、好きな場所に設置が可能になります。

抗火石をドライバーで加工できるという証拠

Nec_0539 抗火石はノコギリやドライバーで加工が出来ると言っても、なかなかその様子が分からないと思いますので、その証拠画像を掲載させて頂きます。
こちらがドライバーで加工できるという証拠画像です。
今回は、小型水中モーターフィルターの電源用の線を抗火石の側面に沿った形で、上手く配線するため、抗火石の側面を少々削る加工を致しました。

Nec_0538 Nec_0537

Nec_0535 上の画像のように、ドライバーを抗火石に差し込み、向こう側に倒すという動作をすることで簡単に抗火石は削ることができます。
簡単にドライバーで崩すことの出来る抗火石ですので、一気に削り取ろうとすると必要以上に岩が崩壊する危険性があり、少しづつ削り取るのがコツと言えばコツになります。
フィルターの電線を抗火石の側面に沿わせるように少しづつ削り取り、画像のような感じに仕上げました。

飼育ケージに設置した状態

Nec_0528 加工した抗火石と小型水中モーターフィルターを一体化させて、20cmキューブ水槽に設置した状態が、こちらの画像になります。
小型水中モーターフィルターの形状が四角柱なので、ドッキングさせた抗火石がバランスを崩すような大きさでなければ、そのまま水槽に配置しても倒れるようなことはありません。
また、私が使用している小型水中モーターフィルターには小さなゴム製の吸盤が付いているので、ある程度の安定性は確保できます。

Nec_0525 いずれにしても、この後、焼赤玉土をケージ内には入れますので、例えバランスが悪くなったとしても問題なく配置できるのでご安心下さい。

最後に、洗っておいた焼赤玉土を飼育ケージに入れた後、小型水中モーターフィルター全体がしっかりと浸る量の水を注水すれば完成です。
小型水中モーターフィルターの電源を入れてあげれば、加工した抗火石の穴から水が滴り、飼育ケージ全体を循環する簡易テラリウムの完成です。

多量の焼赤玉土の中で水を循環させることで、小型水中モーターフィルター単体の濾過機能はもとより、飼育ケージ全体が濾過装置となるといった副次的効果も狙ったベルツノガエルの飼育環境です。

◇簡易テラリウムの製作に使用した飼育ケージとフィルター
1.飼育ケージ:クリスタルキューブ200(\2,100)
2.小型水中モーターフィルター:ジェックス イーロカ PF―200(\840)


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