ハバネロの蔵

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ツーリング?いや目的は・・<フィールドでの餌採集>

      2016/02/12

■田んぼがダメでも

我が家のベルツノガエルには田んぼで採集したダルマガエルを餌として与えていました。冷凍ピンクマウスよりは消化器官への負担も少なく、カルシウムなどの栄養面でも良い餌だと自画自賛していたのですが、田んぼの水が退いていくのと同時にダルマガエルの姿も見えなくなり、完全に田んぼの水がなくなってしまった今の時期は全く姿を見ることができなくなってしまいました。

田んぼでカエルの姿は見えなくなってしまったものの、カエルが居なくなったわけではありません。まだまだ冬眠する時期ではありませんので、水が無くなってしまった田んぼは別にして、川辺などには当然カエルはいるはずです

■フィールディングへGO!

今年の夏、家族で那須塩原の方へ出かけた帰りがけに、とある日帰り温泉施設に立ち寄ったのですが、その温泉施設脇を流れる川辺にはアカガエルなどが沢山いたのです。たまたま先週末は仕事の関係で東京に戻れず仕事をしていたのですが、土曜日に大方の仕事が片付いたので日曜日は完全にフリーでした。本当はNUANCEさんに行きたかったのですが、電話をしてみると当日は夜にならないと都合が悪いとのことでしたので、フィールディング&温泉を目的に愛車モンキーにてプチツーリングに行ってきました。

NEC_0279 こちらがモンキーにフィールディング&温泉セットを搭載した姿です。前カゴにフィールディング用の網と100ショップのプラケースが2つ(カエル以外にクチボソなどの魚が取れた場合用。今回、魚用は出番なし)、真ん中に突き出ているのは網の取手です。後ろのBOXにはタオル・石鹸・シャンプーなどの温泉セットとツーリングには必需品のレインスーツなどが入っています。

■目的地は「城の湯」

宇都宮市を昼過ぎに出発し、目指すは矢板市「城の湯温泉」。宇都宮から、おおよそ1時間ほどの行程です。NEC_0281 上の写真は既に施設の駐車場についた時のものですが、実際のフィールドは左のような感じです。

これは温泉施設の駐車場からフィールディングをしながら歩いてきて、実際にカエルを採取した場所を振り返ったところです。画像奥に見えるのが、城の湯温泉の施設です。随分と遠い感じに見えますが、川に添ってフィールディングをしていると、このくらいの距離は何ともありません。

■「城の湯温泉」のご紹介

せっかくですから、「城の湯温泉」のご紹介です。NEC_0276

施設はそのものは公営の日帰り温泉施設で、民間の温泉施設ではありませんので、料金は大人400円、子供300円の良心的な設定です。一方、施設の雰囲気はというとエントランス部分も含めて、いかにも公営という感じです。NEC_0277

いわゆる温泉情緒を楽しむには少々ご不満になる方もいるかもしれませんが、この施設のいいところは何でも持ち込みOK、かつ時間制限なしということです。お客さんは当然ながら矢板市内の方が多いですが、他の県内からくる方も多く、タッパーに詰められたお弁当や惣菜、あるいはコンビニで購入してきた大量の乾き物NEC_0274 やお菓子などを広げて休憩所で皆さんくつろいでいます。(写真は喫煙可能な休憩所で、ここ以外に禁煙の休憩所もあります。)NEC_0275

泉質はナトリウム泉で、どこかの温泉と違い正真正銘のかけ流し温泉です。施設内には簡単な食堂もありますが、前述のとおり、ほとんど方は食事、惣菜、おつまみ、お菓子などとお酒も含めた飲み物を持ち込んで、のんびりくつろいでいます。なお、温泉通と思われる方の「城の湯」に対する評価は、こちらをご参照下さい。

■フィールディングの結果

話をもとに戻して、フィールディングです。先ほどの川辺の草むらを歩いていると、ピョンピョンとカエルやバッタが歩くそばから逃げていきます。採取用のネットは持ってきたものの、さすがにワイルド個体!草むらの中に逃げてしまってなかなか採取できません。

田んぼの水辺で採取する際とは全く違い、コツを掴むまでは全然捕まえられなかったのですが、網で追いかけるのではなく、跳ねて逃げる方向に網を構えておき網の中に逃げ込ませるというコツを掴み、必要分というか、持ち帰って管理できそうな数のみ確保しました。

NEC_0285 こちらが今回のフィールディングの結果です。アカガエル3匹とカジカガエル(だと思います)2匹です。(プラケースの壁面に水滴がついているので少々見にくいですが・・・・)NEC_0282 NEC_0283

カエルの他にも、餌には丁度良い大きさのトノサマバッタやイナゴなどもいたのですが、ワイルドのバッタ類にはカエルにとって悪さをしそうな寄生虫や農薬などの心配があるので餌としては与えないことにしています。

■寄生虫などに対する私の考え方

ベルツノガエルに野外採取のいわゆるワイルドなカエルを餌とした与えた場合、間違いなく採取したカエルそのものに何らかの寄生虫はいるはずなので、寄生虫ごと餌を食べている状態だと思っています。しかしながら、自然界のベルツノガエルもそうした餌を口にしているのも間違いないはずです。

ですので、野外採取の餌が、ダイレクトに、ベルツノガエルの死や病気に繋がることはなく、「餌の消化」という過程でそれなりに駆逐されているものだと思っています。そして野外で採取できたカエルというのは、寄生虫を多かれ少なかれ内包していながらも無事に生きているカエルです。ということは、野外で採取した生きたカエルには、そのカエルが生きることに障害が発生しない程度のみの寄生虫がいるという事ではないかと思っています。

また、農薬などの影響も同じように考えておりまして、生きているカエルには農薬などの影響は殆どないと思っています。なぜなら、農薬などが皮膚についてしまったカエルは、きっと生きていることができないと思うからです。

従いまして、野外採取のカエルは与えてもバッタなどの昆虫は与えない、という一見意味のない区別も私なりの考え方では区別しているわけであります。もちろん、多少なりともサイズのある野外採取カエルを与える際には、少しの間プラケースでストックしておき、糞などを出させてから与えるようにするといった注意はしています。

賛否両論あると思いますが、野外採取のカエルを与えた時のベルツノガエルの巧みなルアーリングや喰いつきっぷりを見てしまうと、野外採取のカエルを与えてしまいたくなってしまうのです。


                         

ベルツノガエルの飼育情報 【ハバネロの蔵】

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