ヘルマンリクガメの冬眠明けの処置
■ヒガシヘルマンリクガメは日本向きのリクガメ
今更ながらですが、我が家に居るにはヒガシヘルマンリクガメです。
ヘルマンリクガメについての詳細なご紹介は別な機会にご紹介しますが、ヘルマンリクガメにはニシヘルマンリクガメとヒガシへルマンリクガメの2亜種が存在します。
ニシヘルマンリクガメとヒガシヘルマンリクガメには、甲羅の紋様の濃さなど異なる点はいくつかありますが、最も私が重視しているのは「低温への耐性」と「冬眠の可否」です。
この二つの点は、そのまま「庭での放し飼いの可否」に繋がることになります。
そして、その棲息域の違いから、ニシヘルマンリクガメは通年保温が必要であり、冬眠しない種であるのに対し、ヒガシヘルマンリクガメは、少なくとも私が住んでいる東京圏では、通年無保温での飼育が可能で冬眠もする種です。
多くのリクガメの飼育にあたっては、ほぼ通年の保温が不可避ですが、無保温でも飼育が可能であること、冬眠が可能な種であることを考えると日本向きのリクガメのひとつであると考えています。
では、庭にて放し飼いをしている我が家のヒガシヘルマンリクガメの冬眠明けの様子をご紹介します。
■今年も冬眠期間は約4ヶ月
低温への耐性と冬眠が可能という点から、我が家では自宅庭での放し飼いという飼育方法を取っていますが、それなりに気は使っています。
リクガメに限らず、カメを冬眠させる時に注意しなければならないのは、冬眠に入る時と冬眠から覚める時です。特に、自らの体の機能を休眠させる冬眠の期間と冬眠からの目覚める時には、その様子を注意深く見ています。
我が家のヒガシヘルマンリクガメが、屋外での冬眠で冬越ししたのは今年で2回目。一度目も同じですが、ほぼ11月下旬ぐらいから土の中に潜り、3月末ぐらいの暖かい日に起こすようにしています。
その期間は概ね4ヶ月、一年12ヶ月のうちの3分の1ぐらいの期間です。
冬眠に入る時には自然に任せていますが、冬眠から目覚める時は別だと思っています。
冬眠という体の機能を休眠状態にしている期間(時間)は長くなればなるほどリスクが伴うと考えているので、日中の温度が暖かくなる頃、ちょうど桜が咲く頃には、冬眠から目覚めていない個体は起こすようにしています
。冬眠から目覚める時も自然に任せればいいのかもしれませんが、やっぱり冬眠明けはちょっと怖いですからね。早めに目覚めている個体は別にして、もう起こしても大丈夫と思える時期で自分がしっかりと見てあげられる日を選んで起こしています。
■冬眠開けの処置
冬眠から起こす時は、桜が咲く頃に起こすといっても、それなりに考えた日を選びます。
具体的には、起こそうとする日の天気が晴れで暖かいことはもちろんですが、週間天気予報を見て、2~3日、雨の予報がない週末です。
今年でいうと3月29日(日)に起こしました。
当日は気持ちよく晴れた日で、日向にいればTシャツでも大丈夫といった日。
既にオスのヘルマンリクガメは早々に冬眠から起き出していて、やっと芽が出始めたクローバーなどをバリバリ食べていましたので問題ありません。
この日は、まだ冬眠しているメスの2匹を起こすことにしました。
まず起こす時間帯は午前10時過ぎ。
起こした直後も十分に日が当たり、夕方まで太陽の光で体を温めておける時間帯です。
ヘルマンリクガメ達が冬眠する場所は昨年と同じ場所で、春先や晩秋などの寒い日の夜にも同じ場所で土に軽く潜っていたりする場所です。多分、一番落ち着ける場所なんでしょう。
その場所の土を掘り返すと、案の定、ヘルマンリクガメ達が潜っておりました。大体、土の表面から2~3cmぐらいに甲羅のてっぺんがあるといった状態ですので、それほど深く潜っているわけではありません。
ヘルマンリクガメは冬眠している際も外気温によって深く潜ったり、地表近くにいたりと、土の中でも動いているらしいので、春先の3月下旬頃は地表近くまで出てきているようです。
土の中から掘り出したヘルマンリクガメを冬眠から目覚めさせる方法として、私は温浴をさせる方法を取っています。
「太陽の日差しの下に出し、自然に体が温まるようにしヘルマンリクガメが目を覚ますの待つ」、という方法を取られる方もいらっしゃるようです。
私の場合は、冬眠明け直後のリクガメには水分補給が必要なこと、水分補給と同時に冬眠中に貯まったリクガメの尿を出させること、冬眠明けの体力回復を促進させるビタミン類を摂取させること、を目的として、温浴で目覚めさせる方法にしています。
具体的には、古いプラケースにお湯を張り、ネクトンレップというビタミン類を含めた総合栄養補助剤を溶かし、そこでヘルマンリクガメに温浴してもらうという方法です。
お湯の深さはヘルマンリクガメが溺れない深さにするのは当然ですが、プラケースを多少斜めにしてヘルマンリクガメの腰?の位置より下はお湯の中にどっぷり浸かり、体全体が温まるようにします。
こうすると5分もしないうちにヘルマンリクガメは目を覚まし、足を動かし始め、自分が浸かっているお湯を飲んでくれます。
お湯には各種ビタミン類が入った総合栄養剤であるネクトン-REPを溶かしてありますので、これで冬眠明けの水分補給と栄養補給を同時にしてもらうという寸法です。
温浴の時間は大体20分ぐらい。
ヘルマンリクガメは目を覚まし、体が温まってくると、プラケース内でガシガシと手足を動かし出しますので、そうなったらプラケースから出して手拭いで体の水気を十分に拭き取ります。水気を拭き取ってあげないと折角暖めた体が冷えてしまいますので注意が必要です。
水分を拭き取った後は庭の日向となっている場所にそっと戻し、目の前にはタンポポやクローバー(シロツメクサ)の葉を置いておきます。
甲羅に引っ込めていた首を出し、目の前のエサをゆっくりとした動作ですが、一口食べてくれれば一安心です。
まだ眠っているヘルマンリクガメも同じ行程を踏んで冬眠から起こしてあげて、その後はヘルマンリクガメ達が動き出したり、エサをもっと食べてくれたりといった様子を春の陽だまりのなか、のんびりと眺めながらホッコリとした休日を過ごすのです。
<参考>ネクトン-REP
爬虫類の飼育(特にカメやヤモリ)には必携の栄養補助食品
コメント(13件)
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はじめまして。我が家も晩夏ごろからオスのヒガシヘルマンを迎えております。我が家へ来るまでに、冬眠を3回経験している子なのですが、自分の家では初めてですので緊張しています。10月の初めから動きが鈍くなってきていますので室内の衣装ケースでの飼育に切り替えました。11月の中旬にもなると、さすがに室内でも動かない日が増えています。このまま室内静かな場所にて衣装ケースに腐葉土をいれ、そこへもぐらせて冬眠させようか?考えています。質問なのですが、お腹の中の物が残っていない方が良い。という話しをよく聴きます。お腹の中の物を温浴により強制的に出させてから、冬眠させるという方法はいかがでしょうか?ご意見を頂けるとありがたいです。
メトロンさん
コメントありがとうございます。
ハバネロです。
今年の晩夏頃よりヒガシヘルマンをお迎えしているということは、ぶりくら市やとんぶり市などのイベントにてヒガシヘルマン出会ったということでしょうか(^^)
既に冬眠を3回も経験している子なら、あまり心配する必要はないでしょう。
そして、お腹のものを温浴などで出させてから冬眠させるというのはやめた方がいいと思います。
彼らのリズムに任させて、こちらは変に手を加えないことが一番だと私は考えてます。
そもそも、お腹のなかのものが残っていない方がいいという話は確かにありますが、レントゲンなどで実際にお腹の状態を確認した上で、いくつかの個体の状態をキチンと統計的に確認したというようなものではないと思ってます。
少なくとも、我が家では庭で放ったらかしです。
毎日、餌を置いておきますが、だんだんと食べる量が少なくなり、やがて姿をみせなくなります。(いつも潜っている場所は同じなので、様子は分かりますが)
今はもう土に潜って、甲羅がちょっと見えるぐらいですね。
どうやって温度を感治して動くのかわかりませんが、12月に入るとやがて甲羅すら見えなくなるぐらいに潜ってますよ。
あとは春まで姿を見せないという感じです。
衣装ケースに土を入れて、室内の静かな場所に置いておくという方法はよいと思います。
室内に適当な場所がなければ、ベランダなどに置いておいてもいいと思いますし。
私の経験値から申し上げられるのは、変に手を出さず自然な状態のままにしておいた方がいい、ということです。
実は温浴にて糞をさせるというのも疑問に思ってまして、普段は全くしていません。ただ、冬眠開けという状態の時だけに、水分・ビタミン補給という意味で実施しています。
冬眠に入る時はそれほど心配していませんが、体力や栄養が体内に乏しくなっている冬眠開けの時だけは、かなり気を使っているという状況です。
参考になりましたでしょうか。
多分、それほど心配しなくても、彼らが自分のリズムで眠ったり起きたりすると思いますので、我々はそれをサポートしてあげるというスタンスで良いと思います。
早速、丁寧な回答をいただけて嬉しく思います。
ヘルマンは、知り合いの方から譲り受けたものです。
クサガメやイシガメの飼育の経験はあるものの。
リクガメの飼育はまったく初めて!!色々と心配しながら試行錯誤していました。我が家の子は、屋根付きのベランダで大きめの飼育ケースにて屋外で飼われていました。
温浴での排便や水分補給については、気を遣わなくていいのですね・・。冬眠明けの水分補給の重要性をこちらの記事を読んで気になっていましたので、冬眠中の水分不足のことも頭の隅にあり、実行するかどうか?検討しておりました。私も来年の春から庭での放し飼いを考えています。温浴も自然では有り得ないことなので、自分でしっかりと運動をして代謝を高める場所を提供してあげることが大事だと思っています。
本日、3日ぶりに窓越しの光が暖かいこともあって活動しそうでしたので、軽く水で濡らしたレタスをあげると美味しそうに食べていました。ありがとうございます。
また、伺わせて頂くかと思います。宜しくお願いします。
メトロンさん
お知り合いの方は屋根つきベランダでの屋外飼育をされていたんですか。となると、本当に迎え入れた個体の冬越しは安心できると思います。
メトロンさんがおっしゃるとおり、しっかりと運動して代謝ができる環境であれば、キチンと健康的な大きな糞(本当に大きくて小型犬の糞ぐらいをしますよ。)をキチンとしてくれます。
冬眠に向かう体調管理も、室内の暖房がある場所から急に屋外に出したり、といった無茶なことをしない限り自然と彼らは自分で調整しているようです。
レタスは水分補給の意味合いでのレタスですよね?
常用食としてベストな餌はタンポポだと思っています。
次にオオバコ、クローバーが良いかと。
スーパーで購入できるものでは、チンゲンサイ、小松菜でしょうか。
我が家ではタンポポが無い時期は、クローバーをプランターなどで育成して与えていたりします。
一番凄いのはチンゲンサイを料理で使った時に残る株下の部分をそのまま土の上に置いておくと、新しい葉が出て、根もはり、そのまま大きくなって立派なチンゲンサイが再生され、また餌に出来るということです。
今は寒くなっていますから厳しいと思いますが、来春以降、チンゲンサイを食べた後、残りの株下部分を植えてみて下さい。
最初はその生命力にかなりビックリすると思いますよ。
度々、ご返答いただきありがとうございます。
レタスは、非常に喜んで食べるのと水分が豊富に含まれているので言われる通り水分補給のためにあげています。活動的だったときは、自宅の庭で家庭菜園をしていますので、色々な葉野菜やオヤツに熟れたゴーヤの実などをあげていました。チンゲン菜の話は興味深いですね。是非とも試してみたいと思いますヽ(^。^)
ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします♪
メトロンさん
ハバネロです。
熟れたゴーヤの実は興味あります!
ウチワサボテンなんかは、リクガメのメジャーな餌として、HBMやとんぶり市なんかでも販売されています。
ゴーヤの実、私も今度トライしてみたいです。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
ちゃんと時間をとって、我が家の放し飼いの様子などもキチンとアップします!
突然すいません。リクガメのことです。今とても悩んでいます。ギリシャリクガメを飼っています。外での飼育をしています。冬眠もさせています。もらってから4年になりました。
今年は天候不順のため、9月半ば頃から食欲が落ち、10月には冬眠のようでした。まだ暖かい日も来ましたが、出てきませんでした。11月半ば気温は11度くらい、小屋の中ではウロウロしながらも半眠り状態。先日目や鼻の周りだけ湿っている状態でした。甲長は16cmのオスです。体重が盛りの頃は1200gくらいありましたが、9月30日に測ったら1141g今は1100gこのままこの状態が続くと行けないと思い温浴をして目を覚ませて部屋で飼おうと思いましたが、暖まったはずなのにくらいところで寝ようとします。どうすればいいのか分らなくなってしまいました。今は暖かくした部屋に入れていますがガリガリと掘ってばかりいます。何か教えていただければと思います。よろしくお願いいたします
こんにちは。
まず、そんなに心配する必要はないと思います。
ですが、温浴で起こしてしまったのは良くなかったですね。
既に何度か屋外の土の中で冬眠を経験している場合、よほど異例なことがない限り、自然に任せておいて大丈夫です。
既に温浴で起こしてしまっているようですが、カメにとっては冬眠に突入したいた訳ですから、体はいきなり戻りません。
カメがいる部屋を常に暖かくしておくのも厳しいでしょうから、保温ランプを購入してきて、常にカメが体を温められる場所を作る必要がありますね。
次に水分をキチンと摂取させること。
水をイキナリ飲まそうとするのではなく、果物やトマトなど、水分の豊富なものを与えて、まずは水分を補給させた後に食べ物を食べさせてあげないとマズイです。
一旦、食欲が戻れば、今年はもう室内で保温ランプ下にて越冬させないとダメでしょう。
来年の春以降は、しっかりとタンポポやクローバーなどを食べさせてあげて、いつもの自然のリズムに戻してあげてください。
早々にご連絡ありがとうございます。とても安心します。
もう冬眠に戻すのはなしですね。これからは20〜28度くらいに部屋を維持して暮らさせるのがいいのですね。まだ何も食べないのですが、3日位すると食べてくれるのでしょうか。それまでに水分はとらなくていいのでしょうか?今日で2日目です。小屋に入ってガリガリしたまま寝てしまいます。温浴は、頻繁にしてはいけないのでしょうか?質問ばかりで申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
温浴は頻繁にする必要はないです。
あくまで、応急の措置、といった意味合いで冬眠明けでは実施する程度です。
(私も基本的には温浴はもうしないようにしています。)
無理に水分を取らせる必要はないですが、いつでも水分を補給できる状態(水飲み場の設置等)にはする必要があると思います。
小屋ですが、ホームセンターのペットショップなどに売っている小動物用の「ワラ」を購入して小屋内に沢山いれてあげるのがいいと思います。
数年前に土を掘る体力がなさそうな時にベランダで発泡スチロールの箱の内側に板をハメた状態の箱にワラを大量に入れておき、そこで冬眠させた経験があります。
きっと、何かに潜れている状態、があれば落ち着くんじゃないでしょうか。
水場といつでも食べられる水分豊富な食べ物、を準備しておくのがいいと思います。
保温ランプも購入して、保温スポットを作っておいた方がいいですよ。
温浴を何回もするのはお薦めしないです。
(場合によっては、温浴上がり後で風邪をひきます。)
ほんとうに、わらをもすがる気持ちでご相談していますのでとてもありがたいです。ありがとうございます。早速明日にでもペットショップに行ってきます。温度の確保、水分の確保、細かい観察でしばらく見守ります。また何かありましたらよろしくお願いいたします。
こんにちは。ハバネロさん、冬眠のリクガメを勝手に目覚めさせてしまったtamaです。あれから、無事に落着き、食欲ももどり、うんちやおしっこもするようになりました。葉ものばっかりだったのですが、今日はトータスフードも食べました。小屋の温度も安定させることができ、そのせいか、ガリガリ掘る行動は少なくなりました。ハバネロさんのアドバイスのおかげで私も落着いて対処できました。これから春までこんな感じですごさせようと思います。ありがとうございました。
tamaさん
良かったですね〜
やっぱり、tamaさんがしっかりと冬眠明けの環境を整えてあげたのと、何よりもリクガメに対する愛情のおかげでしょう。
しっかりと食べ、排出もできてるってことは、もうすっかり大丈夫ってことですからね。
もうここまで落ち着いてきたとなれば、食事も元の葉ものに戻した方がいいと思います。
トータスフードなどは、ある意味、栄養補給だけを目的とした緊急食といった使い方にするべきだと思いますので。
(冬場に葉ものを探すのもちょっと難儀ですけどね。)
何にしても良かったですね。
来年はしっかりと冬眠するサイクルに戻してあげるといいんじゃないでしょうか。
何かあったら何時でもコメントして下さい。
ブログ記事も更新しないといけないんですが、記事となるとなかなかこれが、、
今後ともよろしくお願い致します。